医薬品原材料、中間体、製剤を取り巻く環境は、「大手外資製薬会社の再編」や「新興国製薬会社の台頭」などのグローバルな変化とともに、国内製薬会社の再編、国内の薬価改定、ジェネリック医薬品推奨など、近年大きく変化しており、その国際的な位置や意味づけも変化しています。
例えば、医薬品原料やベーシックファーマなどの新興国で製造されるようになり、その品質向上が、それを扱う同業の日本国内メーカーにとっては脅威となりつつあります。
一方では「品質の高い日本製医薬品原料」も少なからず海外で一定の需要があり、輸出されています。これも欧米だけでなくアジア新興国の製薬メーカーによるものも存在感が高まっています。こうしたニーズに応えるために、医薬品原料の輸出が行われています。
医薬品の輸出は、薬事法によって厳しく規制される商品のために、輸出する際の物流事業者には、ノウハウを持った医薬品輸出代行業者、国際薬事物流事業者が存在し、医薬品原料を中心とした製薬会社、医薬品卸、商社等が利用しています。